からっぽの家 HOUSE OF SOKO blackout.jp

建築プロデューサー×建築家×工務店と一緒に家を建てています。土地は旗竿、段差あり(しかも2段)。それでもきっと何とかしてくれるはず!

最初のプランはバラバラに

blackout (2010年9月22日 22:29)

2010年5月中旬頃

5/18、初回のプランを見せていただけるということでわくわくしながら下北沢へ。おはようございます!と感性デザイン研究所の事務所に入っていくと朝妻さんと大原さんだけです。どうやらギリギリまで作業しているらしいです。無茶なスケジュールですみません!

10分ほど雑談していると、二瓶さんが登場...が何だか変です。我々と目を合わさずなんだかオドオドしている様子。もしや「こんな土地では建てられん!無かったことにしてもらわなくては」とか考えているのだろうか((((;゚Д゚)))

SOKO:最初のプランコンセプトワークで作成したボリューム感を見るためのスタイロフォームの簡易モデル。なんだか積み木パズルみたいなのが並んでますが...?

と思ったのですが、この家のコンセプトを説明していただいている時に理由がわかりました。
どうやらいくら経験を積んだ建築家の方でも最初のプレゼンは緊張するということの様です(笑)。にしてもそんなに固くならなくてもいいのではというくらいカチコチ、まるで別人。緊張し過ぎです。

さて、肝心の家の方はというと「からっぽの家:house of SOKO」というコンセプト。SOKOに関しては朝妻さんからお聞きしていた通り、大きくからっぽの空間を使い方を決めずにに自由に使う、という感じ。
そして敷地は西側に隣家もなくただ山があるだけなので、そちらがわに開けた大きな空間を作ろうということのようです。

段差のある土地に家を建てる、というと私なんかが真っ先に思いつくのは一番下の段、二段目にかかる段、一段目の上に乗っかる段、の3層のステップフロアの様な形状。今回のプランの面白いのは、大空間が段差をまたいでドーン!とあるんだけど、実はその中がさらに二層になっている...こんな感じです↓

SOKO:最初のプラン最初のプラン。見え辛いですが、入り口階段から、舞台をぐるっと囲むようにして通路があります。降りたところは全部収納。

ぽっかり穴の開いた中央の舞台(床の真ん中に穴&階段-フタ付き。下りて周りの通路に抜けられる)、その下は全て収納、その周りを囲む通路兼仕事場。その先、ちょうど舞台を含む「SOKO」部分の隣に2階建てがくっついている感じ。こちらはSOKOとは切り離して、比較的普通の住空間。キッチン水周り(+私の仕事部屋)、2階に居室×2。「光なんか入らなくてもOK!」と言っておいた私の仕事部屋がまさにそんな感じで収まっています(笑)

さらには周りの家からの視線、日照を我々の家だけでなく、周りの家にも影響が少ないように考えているとのこと。うーん、さすがです。

が、ここで本来我々が来る前に二瓶さんと大原さんで打ち合わせをする予定が、作業が押してしまいぶっつけ本番になってしまったとのこと。ここで早速大原さんからコスト面などを考慮した提案が。なんでもこの状態だと柱が極端に長くなってしまうのでコストを抑えるためにこうした方がいいのでは?等その場でプランの修正が始まります。

トレーシングペーパーに手書きの図面を引いて再検討、さらには模型をその場でぶった切って組み建て直すという荒技。女性スタッフの方に指示を飛ばしますが、度重なる分解組立で模型の強度が落ちてきて大変なことに。「もう柱のライフはゼロよ!」的な漫才が繰り広げられています。

模型が崩壊寸前「先生!柱がもう限界です(泣)」
HOUSE OF SOKO ver.1.5二階を段差の上に載せずに下の段に下ろし、影になる分をカバーするため少し後退して光が入るように...いや?左右逆の方がいいのでは?

そしてすったもんだの末、1時間ほどで2階の高さが抑えられたバージョンが完成しました。突貫工事のモデルは屋根の長さが若干足りないので(笑)写真は次回修正版にて。

ドタバタのプレゼン→プラン修正で、なるほど、こうやって考えてるのかと納得。これは面白いです。

ただし!この後思い知ることになるのですがかなり大変です...こちらはまさにゼロから作る楽しみ、一つしかないという個性、完全に要望を反映できる強みがあり、ハウスメーカーなら実績のあるハズレのない最大公約数的なものから選ぶ。「つくる」か「買う」か。どちらもメリットがあり、デメリットがある。どちらを選ぶかは人それぞれだと思います。

でもみんなで話しあって色々組み建て直して...ああ、家を買ったんじゃなくつくってるんだなぁと実感しました。それが一番よかったところです。